片恋★パンドラボックス
「お祭り…行きたかったな。」
「ん。」
「来年は…行ける、かな?」
「きっと、な。」
目を閉じてるせいか熱のせいか、あたしの感覚は変に敏感になってるみたい。
さっきまで聴こえなかったお祭りのアナウンスがやけに鮮明に聴こえる。
頭は相変わらず痛いけど、おにーちゃんの声が頭の中にジンジンと響く。
頼んでもいないのにあたしの手をソッと握るおにーちゃんの手が優しくて、涙が出そうになる。
“来年も2人で…”
飲み込んだ言葉が胸の奥につかえる。
喉の奥のその奥が苦しくて、切なくて、絶対に隠さなきゃいけない気持ちが一気に溢れ出してくる。
………ヤバい。これ以上は、もうダメ。
「ん。」
「来年は…行ける、かな?」
「きっと、な。」
目を閉じてるせいか熱のせいか、あたしの感覚は変に敏感になってるみたい。
さっきまで聴こえなかったお祭りのアナウンスがやけに鮮明に聴こえる。
頭は相変わらず痛いけど、おにーちゃんの声が頭の中にジンジンと響く。
頼んでもいないのにあたしの手をソッと握るおにーちゃんの手が優しくて、涙が出そうになる。
“来年も2人で…”
飲み込んだ言葉が胸の奥につかえる。
喉の奥のその奥が苦しくて、切なくて、絶対に隠さなきゃいけない気持ちが一気に溢れ出してくる。
………ヤバい。これ以上は、もうダメ。