片恋★パンドラボックス
「おにーちゃん。」



「ん?」



「あたし寝たいから…あっち、行ってて…」



「えっ…」



「お願い。眠い…の。」



「でもっ!」



「大丈夫。寝てれば治る…から。」



「……ん。分かった。」



涙を隠すように布団を被れば、布団越しにポンポンと頭を撫でられた。

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