片恋★パンドラボックス
「ありがとう、璃子。」



「え?なにが?」



「なんでも…ない。」



「そっか。」



「えっ、なになに?なに2人で通じ合っちゃってんの。」



「お前は黙れ。」



「璃子チャンこっわー!」



「ぷっ…くくっ…」



「「あ…」」



「秘密はんたーい!」とむくれる真樹を冷ややかに見つめる璃子目の前に、ふいに笑みが込み上げてくる。



「プッ、…っくく…」



軽くツボに入ってしまったあたしは、そんな2人を指差しながら、お腹を抱えてクスクス笑い続けた。

< 45 / 205 >

この作品をシェア

pagetop