片恋★パンドラボックス
「プッ、くくっ…」



「「………」」



「あははっ……ん?」



でも目の前の2人は、あたしを凝視しながら何故かキョトンとしてるだけで。



「えと、あたし…なにか変なこと…」



そんな2人を見つめながら少しだけ口元とヒクつかせたあたしは、おずおずと訊ねかけた。



「あの、」



「「………」」



「えと、」



すると少々の間の後、突然、パッとお互い顔を見合わせた2人は、瞬間、パァァっと笑顔になって。



「奈緒が笑ったー!!」



「アンタがバカすぎるからじゃない?」



「バカは否定出来ませーん。」



「……やっぱバカだ。」



「あはははっ…」



あたしはそんな2人と一緒に、声を出して笑い続けた。


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