片恋★パンドラボックス
2人にこんなに心配かけてたなんて、全然気付かなかった。



でも、もう大丈夫。元気出た。



「璃子ー。」



「ん?」



「今日、暇?カラオケ行かない?」



ニッコリと笑みを浮かべたあたしは、ギュッと璃子に抱きついた。



「遊ぼ?ってか、遊んで?」



「おー!!遊ぼ、遊ぼ!!カラオケ、行こ!!」



「あっ、俺も俺もー!!」



「……真樹はいらない。」



「だってさ。…ぷっ。」



「うわっ!またグサッてきた。マジ貫かれた。」



「うーそっ!」



「なおぉぉー!!」



そして半泣き状態の真樹へ悪戯な笑みを向けたあたしは、璃子と顔を見合わせながらプッと吹き出した。

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