片恋★パンドラボックス
「奈緒ー。お前の大好きなにーちゃん、すげー美人の彼女いんのなー。マジ羨ましー…」



「死ねっ!!」



「ゴフッ!…って、なんで璃子怒ってんのー!」



「知らない。」



「えーー!!」



気付かないで…。



お願いだから、こっち見ない…で。



ーーー…でも、神様は意地悪だ。



「あれ?おーい!!」



「あっ…」



瞬間、あたし達に気付いたおにーちゃんは、小走りでこちらに近づいてきた。

< 57 / 205 >

この作品をシェア

pagetop