片恋★パンドラボックス
でも、それはきっと当たり前のこと。
彼氏とおにーちゃんなら、彼氏を優先させるのが普通。
だから、おにーちゃんがそんな風に言うのは、あたしに気を使ってるとかじゃなくて、本当にごく当たり前のことだからなんだと思う。
でも…。
「じゃ、遅くならないように帰ってこいよー。」
「あっ!ちょっ、待って!」
「ん?」
カチャリと鍵を外し、自転車に跨るおにーちゃんへと手を伸ばしてしまうのは、やっぱり寂しくて仕方がないから。
「あ…」
「ん?」
「あの、」
「ん?」
「えと、あの、ね…」
「うん。」
「優斗……今日、バイト…。」
ポツリと呟いたあたしは、ギュッとおにーちゃんの腕を掴みながら、おずおずと顔を上げた。
彼氏とおにーちゃんなら、彼氏を優先させるのが普通。
だから、おにーちゃんがそんな風に言うのは、あたしに気を使ってるとかじゃなくて、本当にごく当たり前のことだからなんだと思う。
でも…。
「じゃ、遅くならないように帰ってこいよー。」
「あっ!ちょっ、待って!」
「ん?」
カチャリと鍵を外し、自転車に跨るおにーちゃんへと手を伸ばしてしまうのは、やっぱり寂しくて仕方がないから。
「あ…」
「ん?」
「あの、」
「ん?」
「えと、あの、ね…」
「うん。」
「優斗……今日、バイト…。」
ポツリと呟いたあたしは、ギュッとおにーちゃんの腕を掴みながら、おずおずと顔を上げた。