竜を狩る者
その大剣はしあわせの為に
ギルド内で歓声が上がる。

「見ろよ、あの眼帯のお嬢ちゃんと銀髪のお嬢ちゃん!手に持っているのはアンフィスバエナの角じゃねぇか?」

「ああ!密林に棲んでるっていうあの二つ首の竜種だろ?あんな華奢な女の子が狩ってきたのか?」

屈強な男の狩猟者達が、二人の少女に羨望の眼差しを送った。

持ち込まれた竜角を吟味する受付の女性。

やがて。

「確認しました。沢田 瑞樹、金城 由羽、Bランク依頼『アンフィスバエナ討伐』達成とします」

女性が宣言する。

歓声はより大きなものへと変わった。

…その様子を少し離れた場所から見ながら。

「すごいです。私より少しおねいさんなだけなのに、アンフィスバエナをやっつけるなんて」

ノエルは感嘆の溜息を漏らした。

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