二つのシルエット


「何?何?俺の話〜?」


私の頭の上に急に腕がおかれた。
顔なんて見なくても、誰だか分かる。


「水瀬くん!
重いんだけど~。」


「俺の愛が軽いわけないでしょ。」


こんなことを冗談でも言ってくれる水瀬くんも大好き。


「はいはい。邪魔者は消えますよ~。」


そう言って席を立つ麻子。


「あ、麻子!ごめんね!」


そう叫んで、もう一度ご飯を食べ始める。


< 74 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop