『箒星の組み紐』
もちろん、ノゾミも何度も西村の顔を見ながら笑顔を見せた。
まだ出会って間もない男女が無邪気に喜び合う光景。
その対のアゲハチョウが仲良く飛び交うような姿が、
梅田のキラキラと輝くイルミネーションに溶け込んだのであった。
「もうこんなに遅くなったし、両親も心配するかもしれないし、今からタクシーで、お金とか気にしなくてもいいから」
「あっ、実はあたし……家が福島区なんで歩いて帰ることが出来るんですよ」
「隣の駅! ああ、市内なんや。それやったら、歩きながらお話でも……いいかなぁ?」
「西村さんのお時間の方はいいんですか?」
「もう全然、これから暇すぎるくらい暇やし、ほら、女性一人だと、夜中、例えば仕事中に突然、声をかけてくるような変な輩もいますし、危ないから」
「そこは笑うところですよね」
「そこは突っ込むところですよ」
まだ出会って間もない男女が無邪気に喜び合う光景。
その対のアゲハチョウが仲良く飛び交うような姿が、
梅田のキラキラと輝くイルミネーションに溶け込んだのであった。
「もうこんなに遅くなったし、両親も心配するかもしれないし、今からタクシーで、お金とか気にしなくてもいいから」
「あっ、実はあたし……家が福島区なんで歩いて帰ることが出来るんですよ」
「隣の駅! ああ、市内なんや。それやったら、歩きながらお話でも……いいかなぁ?」
「西村さんのお時間の方はいいんですか?」
「もう全然、これから暇すぎるくらい暇やし、ほら、女性一人だと、夜中、例えば仕事中に突然、声をかけてくるような変な輩もいますし、危ないから」
「そこは笑うところですよね」
「そこは突っ込むところですよ」