『箒星の組み紐』
「…………」

「もう泣ぐな。もうなもしゃべらなくてもえ……」

「おど……お、とう、さん。あ。り。がとう……」

父、克昌(かつまさ)は、か細くなった穂香をぎゅっと抱擁して、穂香の頭を何度も何度も優しく撫でた。

克昌の肩に穂香の温かい涙が沁みこんでいく。さらに三十秒ほど経った後、穂香の肩にもとても温かく優しい涙が沁みこんできた。
< 71 / 73 >

この作品をシェア

pagetop