『箒星の組み紐』
「青森に帰るべな。そいがら、春にだば、かんごうかい(弘前さくらまつり)さ行こう。夏にだば、ねぶたさ行こう。かっちゃど三人で行こう」

「おとうさん……きれいだね」

穂香は精一杯の力を振り絞って、奇跡の美しいカーテンに触れるかのように、自分の右手をゆっくりと挙げた。

「んだっきゃ、んだっきゃ」

克昌は何度も何度も頷いた。
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