初恋〜UIREN〜


『華奈は俺の大事な奴には変わらない。でも、やっぱり由香里が好きなんだ。由香里をもう一度信じてやっていきたい。』


私は大笑いした。


『勝手にすれば?関係ないから。帰る。こんな事で呼ばれたの?時間もったいない。』


私は大介に背を向け帰ろうとしたら…


ふわってマフラーを巻かれた。


『寒いのに、ごめん。そんな薄着してると風邪ひくぞ!』


『大介もね…』


『俺は今、由香里の心があるからあったかい。』


ノロケかよ。


背を向けたまま話してた。


でも、大介がどんな顔で話してるか分かる。


大介の匂いがしみこんだマフラー…


持っていれない…


諦められなくなる…


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