Fahrenheit -華氏- Ⅱ






俺は何があっても



瑠華を守る―――





そう思っていたがその“何か”がとてつもなくでかい、


俺の両手では支えきれないものだったら―――?


カードには『表』と『裏』があるように、ひっくり返したら、ジョーカーだった、と言うこともある。


けれど


ジョーカーを二村が握っていても


俺は瑠華を




守る





たとえどんなことをしても―――






結局、二村は


「じゃぁ明日とかどうですかぁ?うまい喫茶店があるんですけど、もうこの時間閉まっちゃってって」と二村は腕時計に視線を落とす。


「どこでもいいだろ、そんなの。“ただの”茶飲みだろ」とわざわざ『ただの』と言うワードを強調して言うと


「部長には、そこのコーヒーがいかにうまいか知ってもらいたいんですよ~」と二村はさっきの表情から一転、へらへら笑って言った。





二村―――


今度は一体何を考えてやがる。





「分かったよ」


俺はとうとう折れることになった。


村木は―――二村とつるんで派閥をひっくり返そうとしていたわけじゃなかった。


と言うことは完全にこいつの独断。倒すべき、潰すべき相手は


二村だ。


瑠華の秘密とやらが、気になる。


もし彼女が俺に“嘘”をついて何か企んでいたのなら―――



それでも俺は瑠華を守る―――




最後まで


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