rain×rain【完】
夜明けが近づくにつれて自分が今、
どういう所にいるのかがはっきりとわかってきた
どこを見ても赤、赤、赤
動かない元は生きていたもの。
死体、骸。
きっと血の臭いにはなれてしまったのだろう。
今はもうなんとも思わない。
「てめえらここにいたのか。」
そう言って土方さんが部屋に入ってきた。
「左之助、あと片付け手伝ってくれ。」
左之さんは「はいよ。」とかったるそうに立ち上がり部屋をでた。