蒼空で。
始まりは
*
ーーー…ピッ…ピッ…ピッ…
目を開けると、見慣れない真っ白な天井が、未だに覚醒しない私の視界に入る。
少し深く息を吸い込むと、久々に吸ったような感覚と共に、ツンとした独特な匂いが鼻を掠めた。
身体を起こそうと動かすとギシギシと音が聞こえそうなくらい軋み、全身に痛みが走る。
よく見ると、身体中包帯が巻いてある。
腕は固定してあるから、捻挫か骨折しているんだろう。
そして管がつながれ、周りには沢山の機械が置いてある。
十中八九、ここは病院で、私は何らかの事情で怪我をし、入院している。
ただ、なぜこんな怪我をしたのか、全く思い出せない。
この喪失感がなんなのか、
思い、出せない。