蒼空で。
小さく溜息を吐くと、
「…わかった。訳ぐらいあんだろ?
納得できるようなもんだったら、何も言わねぇ。」
頑なに拒み続けるわたしに折れたのか、じっ…と真っ直ぐな眼でこちらを見てくる。
この眼で見られるとどうしても抗えなくなってしまう。
「……何となく、外に出たくないんです。」
本当に何となく。
理由はわたしもわからない。
「…病院から出たくねぇってことか?」
「まあ…そうですね。」
「よし。」
「っ!な、にっ!?」
近づいてきたかと思うと右手で腰を抱き、もう一方の手を膝裏に入れて持ち上げた。
所謂、お姫様抱っこだ。