THE BEST REVENGE
彼女はセットした頭を
くしゃくしゃにしながら声を張り上げた。
するとキリキリと頭の中で
金切り声が鳴った。

「下見てるの? 囲まれてるのよっ! これからどうするつもりなの!」

そのただ事じゃない由衣香の声を聞き、
慌てて捜査員たちが由衣香の側に寄った。
灘に至っては由衣香の耳元へ
身を乗り出して聞き耳を立てている始末だ。

「おいおいコイツぁまさか中にいる犯人かぁ、イノスケぇ————!」
「大至急、逆探知だ、逆探知!」

< 210 / 211 >

この作品をシェア

pagetop