THE BEST REVENGE
奏梧は缶からカプセルを取り出し、
口にくわえようとした。
その時だ。

「いいかい?」

ルーシーは覚悟を促すように、
奏梧に言った。
「遅効性だからね。ま、都合が良い頃合いだろう」

そう言われると奏梧は、
カプセルを口にくわえて、
しばらく上の空で突っ立っていた。

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