THE BEST REVENGE
「コイツに交じりっけなしのエルが溜りに溜まってるからさ。なぁ、決まってるだろ。俺はナチュラルハイだ。うらやましいかい? もう俺には見えないものはないのさ」

奏梧は首をフラフラ横に振り、
気分を徐々に高揚させていくと、
爪先の節々までに
極上のナチュラルハイを振りまいた。
解脱者の様な笑顔には、
人や幼子が眠る前に、

何となく感じ、
考える、
この世の未練なんてまるで、
小さな物のように思えた。

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