君に夢中

私服に着替えて出てきた

彼女はやっぱり泣いていた。



スタスタを俺の横を
通りすぎる


彼女の腕をつかむ。


「送るよ。」


「放して。」


消えてなくなりそうなぐらい
小さいけど思い声が



胸に響く。



怖くて放してしまった。


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