私はヤクザ
そのとき今まで何も言わなかった誠也が口を開いた。
「椿・・・。腹の子に悪いやろ??頭あげ??
俺はな??言ったやろ。死ぬまでお前の味方や!!!」
それに続いて相模が・・・。
「組長。おめでとうございます!!
これからは私に何でも言ってください!!
組長を守る事。それが先代との約束です。」
『誠也・・・。相模・・・。ありがとう・・・。』
「組長・・・。組長の誇りを俺らで守ります!!」
『青葉・・・。ありがとう・・・!!』
お父さん。お母さん。
ありがとね???こんな素敵な組を私に残してくれて。
2人の分も私がこの組を仲間を守っていく。
いつかお腹の子と2人でお父さん達のお墓参り行くね??
母親だけでも立派にこの子を育てて見せる。
この子に会えるのは来年の4月。
桜が満開に咲くころ。
もうね??この子の名前考えたの。
気が早いかな??
お父さんとお母さんには一番に伝えとくね??
男の子なら『桜龍』(おうりゅう)
女の子なら『桜華』(らんか)
桜の花は私とお父さん達の思い出だもんね。
無事に生まれてくることを祈っててね・・・?
父親のいない子は幸せになれないなんてそんなの信じない。
だって・・・。私はお母さんやお父さんがいなくても幸せだったから。
佐山のみんながいれば大丈夫だよね??
きっと・・・。きっと大丈夫。
今なら言える気がする。
お父さんお母さん私を命に代えて守ってくれてありがとう。
こんなにも愛の大きさを知れた。
命の重さを知れた。
ありがとう。
永遠に大好きだよ。