桜の木の前で
ゆっくりと私を降ろす刹那。

「瑠璃は本当に無茶をしおるのう。」

「そんなことないよ?」

「そんなふらふらな体で何を言っておる。皆に霊力を宿した破魔矢を渡しておったのであろう?」

「え?なんで分かるの!?」

図星を突かれて慌ててしまった私。

「おぬしは本当におもしろいのう。」

甘く優しく微笑む刹那。
なんだかんだ言ってちゃんと見守ってくれているんだよね。

やっぱり好きだなあ。

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