純恋
出逢い
「ちょっと舜!!悪いんだけどタバコ買ってきて!!」


裕美から空箱を渡され店の外に出た。


・・・いつまで手伝わせるつもりだよ・・・



次が見つかるまでって言われてもうすぐ1ヶ月になる。


「一応俺未成年なんですけど・・・・」


って言っても聞いちゃくれないんだろうけど・・・・

本当に勝手だよな・・・
息子をなんだと思ってんだよ・・・・


あぁ・・・息子だと思ってねぇのか・・・・
・・・俺もあの人を母親だと思ってねぇ〜しな・・




外に出たついでに
少し息抜きしようかと思って近くの公園に入った。


キィ・・キィ・・
ブランコが揺れる音がした。


・・こんな遅くに誰かいるのか?・・・


足を止めてブランコの方を見ると・・・


女が1人で座っていた。


・・・泣いてる??


月明かりに照らされたその光景があまりにも綺麗で
・・・何故か目を離せずにいた・・・・



何故か俺はその光景を
吸い込まれる様に見つめていたんだ・・・


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