占い師の恋【完】
「充電させて。」
「きも…」
私の言葉を飲み込むように、そっと重なった唇は熱くて目を閉じた。
あ。ここお店出てすぐだし、人通り多いんじゃない…?重大なことに今更気づいた私は青の胸板を叩いで離れろ゙と伝えるが、まったく無視だ。
調子にのって舌まで入れてきた青の脇腹にきつい拳をいれてやったのは言うまでもない。
「時と場所を考えろ。」
「時は最高だった。」
「場所は最低の最低だから。」
「感動の再会のあまりチョット理性が…、」
「馬鹿!本気で死ね!」
危うく爆弾発言を漏らすとこだった青の言葉を遮り、腕の中から抜け出すと。
いつもの帰路へ歩き出した。まあ、後ろから「待ってよ」とか言って長い足を有効活用して隣に並ぶ男がいることも
当たり前なんだけど…。