占い師の恋【完】
棗ちゃんは風見さんの頭をポカリと殴ると、ゆるり、優しく私に微笑みを向けて
「聞いちゃった…よね。」
気まずそうに眉尻を下げて苦笑いを零す棗ちゃんに、こくりと頷けば、ギロリ。風見さんを再度睨みつけぼそっと「オイ死ねよ」と…。
棗ちゃん…っ!キャラ!キャラ変わっちゃってるよおおおおおおおおお!!
何だか泣きそうになってきたよ私。棗ちゃんに五回も゙死ね゙を連発された風見さんは肩を落として、目はまるで……死んだ魚?
惨めなのか哀れなのか、何とも言えない風見さんの撃沈ぶり。お大事に。
「…お見合いって、どういうこと?」
恐る恐る、訪ねた私に棗ちゃんは気まずそうに微笑んでからゆっくり言葉を紡いでいく。
「あっ君のお家、お金持ちさんでしょ。大手企業同士、合併の話が出てて。相手企業のお嬢さんとお見合い…というか、絶対結婚になる。」
頭を鈍器で殴られたような衝撃がしたのと同時に、何か絶望的なものを感じる。