占い師の恋【完】
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(…どうしてこんなことに…。)
今私は、杉山さんのだと言う白のマジェスタで杉山兄弟のお家へ連行されている。
あの後「15分で用意して」と青に言われ、出来る限りの正装。淡い濃紺のスカートに白いシャツという、何とも地味ーな服装。
青は純粋って感じでいいよねえっと。にっこり、いやらしく笑った。きもい。
メイクも念入りにって、元々そんなにやらないし念入りの仕方が分からないから、丁寧にって言った方がいいんだろうけど。
後は緩くショートにした髪を巻いてみたりと。私的には随分健闘した方だと思う。
「茉希、可愛い。渚がやったの?」
私の短くなった髪を指で弄びながら私にすり寄る青。助手席に座れと言ったがコイツが聞くはずもない。