占い師の恋【完】
キッと青の目を睨むように見つめて、
「謝るくらいなら、もう離れたりすんな。」
「…。」
「あんたが私のこと好きなら、私もあんたのことだけ見続ける。」
――…後悔先にたたずとはまさにこのこと。
私は今、猛烈に反省中なのだ。言ってしまった後で、自分が今どれだけ恥ずかしいことを言ったのか。驚きに目をぱちくりさせる青の反応を見れば嫌でも分かる。
「(うわあああああああああ。やっちゃったよこれ、やばくないか!)」
「……本当、狡いよね茉希は。」
青は片手で口から上を覆い隠して小さく笑う。おそらく真っ赤であろう顔をチラリと青に向ける私。