召しませベリル~懲りないワタシ~
マリアは時々振り返りながら、素直についてくる、この外人の姿を眺めた。

今、手を離したら、いなくなっちゃうんだな。

哀しくなる。

でも、今は、この綺麗なベリルを独り占め、なのだ。

振り返るヒトが、羨望の眼差しを向けてくる。

どうだ、いいだろ。

・・・あたしのものじゃないんだけど。
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