召しませベリル~懲りないワタシ~
結局、おごってもらってしまった。

何やってるんだ、私は。

しかも、ベリルは、何だかみたこともないカードを店員に出していた。

何だろ、あれ。

普通のヒトじゃ、ないのかな。

「あの、ベリル?」

歩き出そうとしていた彼が、振り返った。

「相手にしてくれなんて、もう言わないけど」

ぶつぶつ言って、顔をあげる。

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