召しませベリル~懲りないワタシ~
ベリルは、ちゅうちょもなく、自然にスプーンを手に取って、食べた。

食べ方も、何て綺麗なんだ。

それに、何て、似合うの、ベリル。

だめだ、惚れ直してる場合じゃない。

「えいっ」

クリームを指にとって、ベリルのほっぺにつけてやる。

・・・かっ、可愛すぎ・・・

「・・・ごめんなさい」

マリアはハンカチで、すぐにふき取った。

何をしても、ゲンメツできない。かえって、裏目に出るばかりだ。


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