透視眼鏡【BL】
「何の話だったっけ?」
「……もういいわ」
ハァ―と長い溜息をつくサチ。
そして時々会話を挟みつつ、
食事を終え、後片付けを2人でする。
「そういやさー、さっちゃんや」
「んー?」
今日1日で、俺は気づいた事がある。
「もしかしてもしかするとさ」
「うん」
「この学校って学内カップル結構いる?」
「いまさら過ぎるだろ、それ」
マジでか!
「男しかいないけど、皆いいの?」
「いないからこそ妥協?
むしろそれで目覚め?
そんなんじゃないか?
お前だって、最近いいかなって思った
だとか言ってなかったか?」
「……そんな中でも
1人身だった俺ってなんなの?」
「自分で考えなさい」
考えてみますか。