透視眼鏡【BL】


「言おうとしてたんだよ!
 あー、もー、襲うぞテメエ!」

幸彦さんご乱心!

「とりあえず落ち着こうよさっちゃん!」


俺も暴れて逃げるので、
ベッドにしかれた布団とタオルが乱れる。

……タオル?

そういえば、どうしてサチは
シーツの上にタオルを敷いてるんだろうか


「っていうか、
 俺の事好きだったんだね?!」

「ずっと好きだったよ!
 気づけよこのバカ!」

なんていうか、もうヤケッパチな様子だ。
このままだと本当に襲われてしまいそうだ


「それは受け止めるから!
 でもとりあえずちょっと待って!
 サチだって知ってるんだろ?
 俺童貞じゃん!」

「それがどうした!」

「やっぱり初めては女の子がいいです!」

今思い直した!
さっきまではどうでもよかったけど!
とりあえず今はそういう事にして欲しい!

そう伝えると、しかしサチは……。


「そっちじゃないから安心しろよ!」

「それはそれで心の準備が必要だよ!」


っていうか俺がそっちか!



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