《完》天上のCANON 〜先生と奏でる、永遠のメロディ〜
「本番まであと1時間か。
――頑張れよ、花琳。
お父さん達は客席で見てる
からな」
「そうね。
ここまで来たら結果は
どうでもいいから、悔いの
ないように精一杯弾きなさい」
「お母さん………」
あたしは正直、その言葉に
かなり驚いた。
だってお母さん、昔なら
絶対『結果はどうでもいい』
なんて言ってない。
そう、昔――お姉ちゃんの
時は、成果を出すことに
こだわってたから。
(お母さんも、変わって
きてるんだ……)
本人は全く気づいてない
ようで、『え、何?』
なんて目をパチクリしてるけど。
_
――頑張れよ、花琳。
お父さん達は客席で見てる
からな」
「そうね。
ここまで来たら結果は
どうでもいいから、悔いの
ないように精一杯弾きなさい」
「お母さん………」
あたしは正直、その言葉に
かなり驚いた。
だってお母さん、昔なら
絶対『結果はどうでもいい』
なんて言ってない。
そう、昔――お姉ちゃんの
時は、成果を出すことに
こだわってたから。
(お母さんも、変わって
きてるんだ……)
本人は全く気づいてない
ようで、『え、何?』
なんて目をパチクリしてるけど。
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