私は人魚に恋をした
『おい!大丈夫か!?』

意識の糸が繋がった時、頭上から少し低い、でも透き通った声が降ってきた。

せっかく心配してくれているのに、天然な私の第一声が、
「キレー…。」
…ってオイ。
あたしってばお礼の前にコレ!?

なんて自問自答してるあたしに『元気そうだな。』と言うこの男の子はあたしを助けてくれたんだろうな…とゆうことは一目でわかった。

海水が滴り落ちる少し長めの前髪
奥二重で切れ長の目。
スッと通った鼻筋。
薄い唇。

もう、どこをとっても完璧で…。
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