秘密のMelo♪y⑤*NY編*
派手にショックを受けて見せる父様がいつもわざとらしくて面白いので、しょっちゅうこんな風に言っては反応を楽しんでる。
シュンに「お前さん意外とSっ気があるんでねーの」と言われたけれど、意味はよく分からなかった。
「しかしなまお、しかしな? きょおは検診の日なのだよ。カウンセリングはなしだから行っとくれ」
「やだ」
「コロちゃん達のお仲間と交換でどうだっ」
「乗った」
『はやっ!?』
もうこの際、琥珀と梨音がいつの間にか父様の中でコロちゃんに定着していることも突っ込まないっ。
「じゃあ条件として、これからはちゃんと行くんだぞ? いいな?」
「………………わかった」
「ぃよっしゃ!!」
まあ…そんなんなくても行かなきゃならないわけだけど…。
これは黙っとこ。
「じゃあナシ」…って言われるかもしんないもん。
「じゃ、ほら着替えた着替えた。…我が娘ながらえろいぞその格好」
「変態」
「なにをこのっ!?」
ハア…めんどくさいな。
もうなんでもいいや。
…おっ。ちょうどいいことにワンピースが脱ぎ捨ててあるじゃないのベッドの上に。
ナイスあたし。
『いや、ナイスなのか…?』
ぼそっと呟くアッシュを無視して、ぽーいっと着ていた寝間着をさらに脱ぎ捨てた。
『っておい!?』