秘密のMelo♪y⑤*NY編*

――真裕サイド――


ユウキがうちに来てから三十分ほど経っただろうか。

部屋にこもりきってしまったあたしのところへ、メイリー達がやってきた。


―コンコン


『ハァイマヒロ』


なんか…様子へんだけど。


―ごんっ


「……」


『あ、あはは!?』


―がっつん


「……」


『いっ…いっ…!』


「……」


…うん、明らかへんだけど。

動揺丸出しだけど。

まあいいか。


『よかったね、ユウキ来てくれて』


深くは追及せず、(浅くもしてないけど)メイリーに向かって言った。

あんだけ粘ってたんだもんね。


『おほほまあねっ。あたしにかかればあんなもん、ちょちょいのちょいよ❤』


『結局マヒロの力に頼ったわよね』


『うっさいわね誰がよっ。頼ったんじゃなく…! その心を利用したのよ…!』


『最低すぎるわΣ』


びしばし突っ込みあう(ボケあうともいうかもしれない)メイリーとリジュをぼーっと眺めながら、あたしの右手は無意識に左腕を撫でていた。


< 187 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop