秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――真裕サイド――
ユウキがうちに来てから三十分ほど経っただろうか。
部屋にこもりきってしまったあたしのところへ、メイリー達がやってきた。
―コンコン
『ハァイマヒロ』
なんか…様子へんだけど。
―ごんっ
「……」
『あ、あはは!?』
―がっつん
「……」
『いっ…いっ…!』
「……」
…うん、明らかへんだけど。
動揺丸出しだけど。
まあいいか。
『よかったね、ユウキ来てくれて』
深くは追及せず、(浅くもしてないけど)メイリーに向かって言った。
あんだけ粘ってたんだもんね。
『おほほまあねっ。あたしにかかればあんなもん、ちょちょいのちょいよ❤』
『結局マヒロの力に頼ったわよね』
『うっさいわね誰がよっ。頼ったんじゃなく…! その心を利用したのよ…!』
『最低すぎるわΣ』
びしばし突っ込みあう(ボケあうともいうかもしれない)メイリーとリジュをぼーっと眺めながら、あたしの右手は無意識に左腕を撫でていた。