鏡の向こう


「で、あの事はなんて??」

伊織はワクワクした目で私を促す。


……“あの事”?


『あの事って……?』

「決まってるでしょぅ?!
あんたが毛嫌いする山崎駈のこと!!!!」


『あ゛………。』



わ、忘れてた。


「あんたもしかして……。」

私は伊織に頷く。

伊織は、
はぁー。っと呆れた顔をした。


< 74 / 109 >

この作品をシェア

pagetop