今日からfamily!?


「潤」


後ろを歩いていた海里くんはいつの間にあたしに追いついていたのか。

突然右手首を掴まれたあたしは驚いて歩みを止めた。

振り返ればいつもと違う真剣な顔の海里くんがいた。


「な、なに?」

「はぐらかすのやめてほしい」

「へ?」

「昨日から…」


そういえば昨日も理由言わずに逃げたっけ、あたし。


「ごめん」


嫌な思いさせてたよね。

あたしがちゃんと、分かって貰えるように説明すればいいんだよね。


「登校も下校も、なんで?」

「海里くんはさ、カッコイイからファンのこがいるでしょ?」

「…知らない」


マジで言ってんのかこいつ。

これは手強そうだ。


「いるんだよ。それであたしこの間その子たちと一悶着ありまして…」

「…なんかされたの?」

「ううん。大丈夫」

「そう」


海里くんがホッと息を吐いたのが分かった。


「だから…、海里くんと一緒にいないほうがいいと思って」

「……」

「ごめんね」

「俺…、どうしたらいい?」

「へ?」


海里くんはいつもの気の抜けた表情を真剣な表情に変えて、あたしに問いかける。


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