今日からfamily!?
「えっと……」
あたしを真っ直ぐに見つめる海里くんの瞳は真っ黒で吸い込まれそうだ。
澄みきったこの瞳がきっと誰もを魅了する。
って!違う、違う!!
あたしまで魅了されてどうする?!
「なに?」
「いや、だから!」
「うん?」
「あたしにあんまり近づかないで!」
「なんで?」
バカなのか!
こいつはバカなのか!!
その子犬みたいな目をやめろ!
「だからあたしと海里くんが一緒にいたら誤解されちゃうでしょ?!」
「誤解?」
「海里くんと仲がいいと思われちゃうでしょ?!」
「え?仲悪いの?」
はあ??
説明してるのにどーしてわからないの?!
なんか、言うだけ損な気がしてきた……。
「もういい」
「……」
朝から海里くんの相手は疲れる。
学校行こ。
あたしは止めていた足を動かした。
「潤」
「なーにー?」
あたしは振り向かずに返事をした。
「颯、治ったって?」
「あー、うん」
「そっか。じゃあ今日1人で帰って」
「へ?」
いきなりどうした?
急いで振り返ると海里くんはあたしとは違う道に入って行くところだった。
あたしの言ったこと理解してくれたのかな?
謎だ。謎すぎる。

