桃染蝶
「知ってるも何も、アイツは
 うちの組に欲しい人才だった

 そう、今のお前さんの
 ように鋭い目を持ってた
 
 一匹狼で、誰にも媚びない
 それが魅力の男気ある
 そんな男だったが・・・

 何処で、どう間違えたのか
 何も分らない年端もいかねえ
 ガキ共を手懐け、言う事を
 聞かせ、悪稼ぎをした挙句
 仲間に裏切られ、豚箱行き
 ・・・

 それで、会澤がどうした?」

「アンタが、会澤と手を結んだ
 と聞いたが真相を知りたい」

声を高らかに笑い出す、入江。

「あははは
 
 真相を聞く為にわざわざ
 ・・・
 
 おまえの、その目は飾りか?

 男なら話し合いなどと言わず
 に出入りでも仕掛けてきたら
 どうだ、度胸のない奴だ」
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