桃染蝶
一夜は振り返り、人差し指で
左胸、心臓辺りを差し吐き
捨てるように言う。

「狙うなら、ここ狙ってよ
 イタイのは御免だ
 
 一発で仕留めてくれよ
 
 おまえにできる?」

挑発された男は、引き金
を引きそうになる。

「おい、やめろ」

男の銃の先を塞ぐ手。

「奴を遣ったら、うちの負けだ

 あいつは、親父を撃っちゃ
 いねえ」

「遣らねえなら帰るわ

 あっ、そうだ
 
 雑魚を舐めてると
 いつか、痛い目みるぜ」

手を振って、車に乗り込み
帰って行く一夜。

「親父、今のうちに
 潰しておきますか?」

「もう遅いんじゃねえか
 ははっ、帰るぞ」

微笑んで、歩いて行く入江。

その後、抗争は起き、高月組と
会澤組は真っ向からぶつかる。

私が知りたいのは高月組の勝利
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