桃染蝶
どこまでも、卑劣な奴等・・・

俺はこっそりと兄貴に耳打ち
した。

「アニキ

 相手は、クワジマ
 勝つ為の秘策はあるのか?」

俺は兄貴に、ニヤリと微笑んで
みせた。

貴方の答えは知っている。

「そんなもん、ねえよ

 俺にくれ

 おまえ等の命」

貴方になら、俺達はこの命を
惜しみもなく差し出す。

「どうぞ、親分の

 お好きなように・・・」

初馬も、口元を緩めてみせた。

今日という日が、最後ならば
それでも構わない。
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