桃染蝶
一夜は、要の肩に手を置き
自分の命を助けようとして
くれた事への感謝の気持ち
を込めて、二度強くその肩
を叩いた。

そして、正二に言う。

「無茶してんのは
 お前だろうが
 
 このバカが」

その血を拭いながら

正二は言う

「死なれちゃ
 
 困るんじゃん?
 
 アンタをいつか越す
 それが、俺の野望

 アニキ、俺から 
 楽しみ取らないでよ」

「言ってろ」

「アニキ、その時まで
 ずっと俺の前
 走っててくれよな」

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