桃染蝶
ここが、私の家・・・

そんな、甘えられないよ。

私なんかが、一夜や沙織さん
に甘えていいわけない。

数日間だけでいいの。

不安な気持ちが落ち着いたら
また一人で頑張れるから。

「何言い出すの、そんな事」
 
「カヤ
 
 おまえが何を言っても俺の
 考えは変わらない
 
 俺がこうすると決めた以上
 おまえは、俺の命令に
 従うだけ」

「えっ、でも・・・」

「カヤさん
 
 どうぞ遠慮なさらないで
 一緒に暮らしましょう」

彼女はそう言って、この私に
優しく微笑んでくれた。

あの写真に写る

あの微笑と同じ

その微笑に私は救われる。
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