藤井先輩と私。
「ところで先輩、お祭って何日からでしたっけ」


街並みはずいぶん夏祭りの雰囲気になっているけれど、実際のところ、お祭が8月の何日からあるのかは知らない。

毎年、ユカに誘われるまま行ってるからかな。


「陽依、明日からやで?祭」


「へっ?」


あっ明日!?

そんなに早かったっけ。


そういえば、いつも登校日にユカと祭の話していたような。


「3日間のどの日が空いてる?」

「えーっと、ユカとはいつも最終日に行っていたから…それ以外なら大丈夫ですよ?」

「じゃあ、明日!明日や!!善は急げや!」


藤井先輩は、拳を振り上げてなぜか燃えていた。

「明日でええか?陽依」

「はい!大丈夫ですよ」



それから、藤井先輩と私は、お祭の出店でなにを食べるかとか、射的で競争しようとか、いっぱい明日の予定を話ながら帰った。



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