藤井先輩と私。
なんて返そう。
聞きたいことはいっぱいあるのに、どれも藤井先輩に聞くのが怖い。
どう聞いたら自然かな…。
うーん…、と唸っているといつのまにか10分、20分と時計の針は進んでいた。
to:藤井 悠太
sub:心配かけてごめんなさい
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体調はだいぶ良くなりました★
心配かけてごめんなさい
せっかく誘ってくれたお祭だったのに
先に帰ってしまって…
本当にごめんなさいm(_ _)m
こんなメールでいいかな…。
そして送信ボタンを押す。
送信し終わって、もう一度自分のメールを確認する。
「あ、ごめんなさいって3回も書いてる」
件名も本文もごめんなさいだらけ。
文章的に変かもしれない。
どうしよう…!
すると1分と経たずに藤井先輩からの返事がきた。
from:藤井 悠太
sub:Re.気にするな
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俺の事は気にするな!
陽依がおらんと楽しくないから
俺も祭途中で帰ったし★
また違う機会にまた遊ぼうな!
先輩あれから帰ったんだ。
ホッ…
なんだか、自然と顔がゆるむ。
「陽依がおらんと楽しくない……か、ふふっ♪」
それからすぐ私は、≪はい!楽しみにしてます≫と返信すると、少し早めに眠った。