藤井先輩と私。
 

先輩少しキャラが…。




「服は汚れとるし…俺様が作ったベンチは半分に割れとるし…なんやねん!何がしたいねん」





「先輩…」







「お前なんか大嫌いだ!今後一切俺様に近づくな!分かったか!」







「はぃ…」








完璧に嫌われた…。



告白する前に、玉砕。





もう…頑張る気力さえ…奪われた気がする。





先輩の背中はどんどん遠くなってくし…。




私は、地面に座り込んだ。





今日の私ついてなさすぎだよ。


バナナ踏んでコケるわ、スカート汚すわ、ベンチ破壊するわ…。


もうさんざん。




「もう…やだ」


































「やだじゃないの!早く起きなさい!遅刻するわよ!陽依」




お母さんの声。


えっと…あれ?


とりあえず瞼を開けてみると、そこは学校じゃなくて…。


「早く起きなさい!今何時だと思ってるの!」


「ここ…家?」


「寝ぼけてないで早く準備なさい!」




ってことは…さっきのあれは…夢!?


よかった…夢で…。




< 337 / 361 >

この作品をシェア

pagetop