藤井先輩と私。
キーンコーンカーンコーン………
ついに…放課後のチャイムが鳴ってしまった。
チャイムと同時に、ほとんどの生徒が教室を出て行って、今教室にいるのは、私、ユカ、ジュディ、委員長の4人だけ。
「陽依、どうしたの?行かないの?」
私はというと、自分の席から微動だにせず、ずっと黒板をみていた。
「行きたいんだけど…体が動かなくて…腰抜かしちゃったみたい…」
立とうとするんだけど、うまく体に力が入らなくて動かない。
「ジュディ、手伝って!」
ユカとジュディは私の両側に立つと、両腕を掴んで立たせようとふんばる。
「せーのっ!」
二人がかりでやっと、私は立ちあがることはできたけれど、足は重いまま。
「怖くて…やっぱり…無理」
足や手が小刻みに震えて、心の中が不安いっぱいになる。
「今さら何言ってるのよ!ここまで来て…」
「でも…怖いの!先輩に気持ち伝えてそれで…何かが変わっちゃうのが…」
「ヒヨリ…」
「橋宮さん…」
私だって、今さらこんなに怖くなるんだろうって思ってる。
ちゃんと昨日決意はかたまったはずなのにって。
でも、言葉に言い表せない不安が心のなかに渦巻いて…足がすくんでしまう。
「陽依」
「なに?」
パシーン!!
「…え?」
一瞬なにが起こったかわからなかった。
頬が熱い…。
「陽依、いきなり殴ってごめんね?でもこうでもしないと陽依の目が覚めないと思って」
ついに…放課後のチャイムが鳴ってしまった。
チャイムと同時に、ほとんどの生徒が教室を出て行って、今教室にいるのは、私、ユカ、ジュディ、委員長の4人だけ。
「陽依、どうしたの?行かないの?」
私はというと、自分の席から微動だにせず、ずっと黒板をみていた。
「行きたいんだけど…体が動かなくて…腰抜かしちゃったみたい…」
立とうとするんだけど、うまく体に力が入らなくて動かない。
「ジュディ、手伝って!」
ユカとジュディは私の両側に立つと、両腕を掴んで立たせようとふんばる。
「せーのっ!」
二人がかりでやっと、私は立ちあがることはできたけれど、足は重いまま。
「怖くて…やっぱり…無理」
足や手が小刻みに震えて、心の中が不安いっぱいになる。
「今さら何言ってるのよ!ここまで来て…」
「でも…怖いの!先輩に気持ち伝えてそれで…何かが変わっちゃうのが…」
「ヒヨリ…」
「橋宮さん…」
私だって、今さらこんなに怖くなるんだろうって思ってる。
ちゃんと昨日決意はかたまったはずなのにって。
でも、言葉に言い表せない不安が心のなかに渦巻いて…足がすくんでしまう。
「陽依」
「なに?」
パシーン!!
「…え?」
一瞬なにが起こったかわからなかった。
頬が熱い…。
「陽依、いきなり殴ってごめんね?でもこうでもしないと陽依の目が覚めないと思って」