藤井先輩と私。
そぉーっと、教室を覗く。



窓際に梶瀬が立っていて、陽依は自分の席に座ってる。


呑気すぎるわよ。陽依!


あんた今から告白されるのよ!


まぁ、陽依のことだから「好き」って言われても、フるだろうけど。


そんなことを考えてると、梶瀬がゆっくりと陽依に近づいた。



「あっあの……橋宮」



その声に反応し、立ち上がる陽依。


「なぁに?梶瀬くん」


世の男すべてを悩殺するスマイルで梶瀬を見る。


こら!陽依!
そんな笑顔向けたら梶瀬が期待しちゃうじゃない!



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